こんにちはaki99です。
macOSのデスクトップには「Dock」という素晴らしいアプリケーションランチャーがあるので、その手のアプリは新たに入れる必要は無いと思うかも知れません。
長文を書く事があまり無く、主にマウスやトラックパッドでMacを操作している方は確かにそうかも知れません。
しかし、エディタやワープロで毎日長文を執筆している、あるいはプログラマーなど常にキーボードに両手を置いている方は新しいアプリを立ち上げるためだけにマウスに手を移すのは面倒だし、効率的ではありません。
そんな、毎日キーボードと格闘している方に最適なランチャーアプリ【Manico】を今回はご紹介します。
Manicoとは
Manicoはキーボードでアプリの起動や切り替えができるアプリランチャー、あるいはアプリスイッチャーと言われるジャンルのユーティリティソフトになります。
簡単に言えば、特定のキー(ホットキー)を押してランチャーを立ち上げ、起動したいアプリに割り振られたアルファベットあるいは番号を押して、それに対応したアプリを立ち上げる事が出来るユーティリティーアプリです。
Manicoの設定方法
インストール方法は通常のアプリと変わらず特に難しい部分は無いので割愛して、まずは設定方法を詳しく解説します。
ここを読みながら設定して行けば、自然に使い方も分かってくると思います。
Generalタブの設定
Preferences(環境設定)を立ち上げると最初に開くのがGeneralタブです。
英文 | 意味 | |
---|---|---|
Startup | Launch Manico at login | チェックを入れるとMac起動時に立ちあがる |
Menubar | Show status icon | チェックを入れるとメニューバーにアイコンが表示される |
Manicoを常用する場合は Startupには必ずチェックを入れ、Mac起動時に自動的に立ち上がるようにしておきましょう。
Advancedタブの設定
Show on
- Active Screen…現在アクティブなモニタースクリーンにランチャーを表示
- Primary Screen…常にメインモニターにランチャーを表示
この項目はMacに複数のモニタを繋いでいる場合に重要です。
デフォルトでは上側のActive Screenに設定されている為、サブモニターのアプリがアクティブの時にManicoを起動するとランチャーがサブモニター側に表示されてしまいます。
Display after…ホットキーを押してから立ち上がるまでの時間
Hide after…ランチャーが立ち上がってから消えるまでの時間
Activate Hotkey…ランチャーを立ち上げるホットキーを選択
Double press the hotkey to disable/enable temporarily…チェックを入れるとホットキーを2回押した時に、機能を一時的に無効/有効に出来るようになる。
Hide the app if it already frontmost…チェックを入れると最前面にあるアプリを非表示にする事ができる。
例えばSafariが最前面にある時にランチャーを立ち上げSafariのキーに対応したキーを押すとSafariが非表示になる。
Appearanceタブの設定
Indicator…アイコンに表示されるアルファベットあるいは数字をカスタマイズ
- Size…大きさ
- Horizontal Position…横方向のポジション
- Vertical Position…縦方向のポジション
- Border Thickness…枠線の太さ
- Opacity…表示の透明度
App Bar…ランチャーの表示位置をモニターの上側、中央、下側に変更する
Silent Modeタブの設定
ここのリストに登録したアプリがアクティブの時、ホットキーを押してもManicoのランチャーが表示されないようにする事が出来る。
例えば、愛用しているテキストエディタのショートカットキーがManicoのホットキーとバッティングする時、そのエディタをここのリストに登録すると、エディタを使用中はホットキーを押してもランチャーが立ち上がらなくなる。
アプリの登録方法は、下側の+ボタンから、あるいはFinderからドラッグ&ドロップで登録できます。
Configurationタブの設定
左側のタブから3種類のモードを選択する事ができます。
Dock
このモードを選択するとMacのDockと同じアプリがランチャーに登録されます。
Include Finder as first app…チェックを入れるとランチャーの先頭にFinderが登録されます。
Shortcuts settings
Characters…使用するキーを設定する項目で、上から、数字とアルファベット、数字のみ、アルファベットのみになります。
Keyboard layout…使用するエリアを設定する項目で、上から、全てのエリア、左手のエリア、右手のエリアになります。
ちなみに私はホットキーに左optionキーを設定しているので、右手だけで押しやすいように、アルファベットのみ、右手のエリアに設定しています。
Switcher
General
In Switcher mode,the apps will be the same as Switcher(⌘+Tab)…スイッチャーモードでは、アプリはスイッチャーと同じになります(⌘+Tab)
Include Finder as first app…チェックを入れるとランチャーの先頭にFinderが登録されます。
macOS標準で利用できる⌘+Tabと違い、最小化してDockにしまわれているアプリを選ぶと最前面に現れて利用できるようになります。
Filter
Apps in this list will be excluded in Switch mode…このリストのアプリはスイッチモードで除外されます。
Custom
General
In Custom mode,you can custom apps and shortcuts freely…カスタムモードでは、アプリとショートカットを自由にカスタマイズできます。
Apps
このAppsタブで、ランチャーに登録するアプリを選択します。ドラッグ&ドロップで順番を入れ替えることも出来ます。
基本的には一番上のボタン「Open “Applications” folder」を押して開き、そこからドラッグ&ドロップでアプリをランチャーに登録していきます。
その下側、Common app tasksのボタンを使えばアプリを一気に登録する事ができます。
例えば、Load from Switcherボタンを押すと現在立ち上がっているアプリが全て登録されるので、普段よく使うアプリを一度に登録できて便利です。
もちろん、いらないアプリは右肩のバツボタンより削除できます。
Shortcuts
このタブでAppsで選んでランチャーに登録したアプリにショートカットキーを割り振っていきます。
アイコンの横にあるボタンを押して、一つずつ割り振っていく事もできますが、一番下にある「Load default shortcuts」ボタンを押すとデフォルトのボタンが自動的に割り振られます。
AlfredやSpotlightとの使い分け
キーボードだけでアプリを起動できるランチャーアプリには、Manicoのようなアイコン登録型の他に、Macの標準機能「Spotlight」や「Alfred」などの文字列入力型があります。
私もAlfredを使っているのですが、文字列を入力をする段になって起動したいアプリの名前が出て来なかったり(汗)して、起動に意外と手間取ってしまいます。
そこで、本当によく使うアプリは Manico に登録し、その他をAlfredで起動するようにしました。
だから、パッと名前の出てくる若い方は、文字列入力型のランチャーだけでいいかも知れませんね。
まとめ
Manicoを使えばキーボードから手を離さずにアプリを起動する事ができ、大変効率的である事は最初に書きましたが、効果はそれだけではありません。
このようなキーボード型ランチャーを使うようになると、自然と更に効率を追求するようになりキーボードショートカットも覚えて使うようになるなどの相乗効果があるのです。
もちろん、効率化が全てではありませんが、無駄な時間をカットすればそれだけ自由な時間が生まれます。
やっぱりそれは嬉しい事ですよね。
それではまた。
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