禁断の林檎を齧った日

アイキッチ Mac

Windows95のインストールされたパソコンを購入して以来、ずっとWindowsをメインOSに使っていた俺が何故Macを使う様になったのか?

まずはその訳を書いておこうと思う。

パソコンを使い始め、いつの間にか20年以上の月日が流れたが、その間メインのOSは最初に書いた様に常にWindowsだった。

中でもシンプルで使いやすく、それまでのコンシュマー向けWindowsOSと比べて格段に安定性の向上したWindowsXPが特にお気に入りで、Vistaが出ても7が出てもずっと使い続けていた。

でも、古いOSはいつまでも使い続ける事は出来ない。ネットに全くつながず、スタンドアロンで使うなど、特殊な用途でなら使い続ける事は出来るかもしれないが、現代の一般人がプライベートで使うパソコンをネットに繋がないなどあり得ない。そして、ネットに繋ぐ以上セキュリティのリスクが常に付きまとう。

古くなりメーカーからセキュリティパッチの提供がなくなれば、そのOSは死んだも同然だ。

そんなXPともついにお別れする時が来た。

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XPは大変人気があり多くの人々や企業が使っているOSだったので(と言うより今だに使われている)Microsoftが延長サポートを行ったことによって長きに渡って使う事ができ、俺も多分10年以上このOSを利用して来た。

OSと共に古くなった自作パソコンを新しいパソコンにリプレイスするのをきっかけに、その時点で最新だったWindows8を購入して新しい自作パソコンにインストールして使い始めた。

そして8.1、10とバージョンアップを重ねた。

新しいWindowsはとてもモダンな外観になり色々な機能が増えて便利になっていた。でも、何故か使いにくい。インターフェースも迷走し、OS等の設定も分散してどこでどの設定が出来るのかが分かりにくくなってしまった。

Windowsには標準で色々な機能やツールが搭載され、詳しい人なら色々な設定作業やカスタマイズが出来るようになっている。しかし、Microsoftとしてはパソコンにあまり詳しくないユーザーがそのような機能を見つけて興味本位でさわった末にOSを壊してしまうのを恐れたのだろう。極力機能を隠してリスクを減らしているようだ。

それで色々な部分が分かりづらくなってしまったのだと思う。

とにかく、そのごちゃごちゃしていてマニアックな感じがWindowsの魅力であり、また欠点でもあると俺は思うのだ。

そんなWindowsと過ごした長い年月の中で、全く他のOSに浮気心や興味が湧かなかったのか?もちろんそんな事はない。

MacはOS9の頃から常に気になっていたし、Windowsと同じパソコンで動かせるLinuxは実際にインストールして一時はメインOSとして使ってみようとした事もあった。

macOSと同じUnixを源流にもつLinuxには、Macの象徴とも言えるアプリケーションドックと同じような機能をデフォルトで採用しているディストリビューションが沢山あり、俺の選んだディストリビューションにもそれは採用されていた。

そして、そのLinux用のドックを使う事によって、ドックをメインにしたデスクトップインターフェースの使いやすさに目覚めたのだ。

新しいパソコンを使い始めたのを機に、俺はまたメインOSをWindowsに戻したのだが、アプリケーションドックをとにかく気に入ってしまった俺は、Windowsでも色々調べて見つけ出した【RocketDock】をインストールして使っていた。

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そして遂に運命の日を迎えたのだ。

昨年(2018年)の11月のある日、近所のハードオフで何かいい物はないか探していて見つけた一台のiMac。

それはポリカーボネートボディのモデルで、今の時代に使うには余りにも古い。そう思ってその場をさりかけた俺の目に飛び込んで来たのは、2,160円というその価格だった。

思わずそのiMacを持ってレジに向かおうとしたが、衝動買いをすると碌な事がない。そう思って自宅に戻りそのモデルについてよく調べてみた。

それはインテルのCPUを積んだ最初のiMacで最終OSは「OS X 10.6 Snow Leopard」。そのOSのネット上の評判はとても良かった。

だが心配なのはある程度の速度で動いてくれるかだ。Macについて検証するにしても、余りに遅くてはイライラしてしまうだろう。ただ、この事に関しても余っているSSDに換装すればある程度改善されるだろうと考えた。自作PCを長い事組んで来たので腕には多少の自信もある。

よし!行ける!

その翌日、俺の部屋には初めてのApple製品「iMac Early2006」が鎮座していた。

早速「OS X 10.6 Snow Leopard」をインストールしたいところだが、生憎このiMacはOSが付属していない。既にアップルに注文はしているのだが届くのには数日かかるだろう。

linux

そこで動作確認を兼ねてLinuxをインストールしてしまった。もちろん無事起動。

その後SSDに換装し、Snow Leopardをインストールして本格的に使い始めた。

ところで、俺がWindowsを使いながら横目で見ていたMacのどこに一番魅力を感じていたか分かるだろうか?

それはフォントの綺麗さだ。

もちろんこのiMacは古く、当然Retina ディスプレイは搭載していないのだが、それでもやっぱりWindows10と比べるとフォントが綺麗に見える。多分、使われているフォントの品質自体が高いのだろう。

パソコンを使うかなりの時間、フォントを読んだり書いたりしている。そのフォントの品質が高いとこんなにもストレスが低減されるのか。俺はiMacを使うたびにそう感じていた。

ユーザーインターフェースもやはり洗練されていてとても使いやすい。俺はどんどんMacの世界に魅了されて行った。

しかし、このiMacは古すぎてアプリを探しても対応していない物が多く、やはり常用するのは難しかった。

mojave

そして今、俺の目の前にはMojaveのデスクトップを映し出したDELLとSONYのモニターがある。それは何故か?

iMac

Windows用の周辺機器がそのまま使える中古のMac miniを購入してしまったのだ。

もちろん、今のメインOSはmacOS 10.14 Mojaveだ。

次に狙っているのはiPad。そしてMacBook。

俺は50過ぎにして、ついにAppleの魔力に捕らえられた。だが、長年Windowsを使ってきたが故の戸惑いも当然たくさんある。

そんな事の数々をこれからApple製品を手にする者たちや、今まさに戸惑っている者達のために記事に残そうと思う。

それではまた。

Mac
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