RICOH THETA SC2について初期設定の方法や全天球画像の鑑賞方法などについてこれまで解説してきましたが、最後に撮影方法や画質などについて総合的にレビューしたいと思います。
RICOH THETA SC2の撮影方法
本体を見れば一目瞭然ですが、小さな液晶のついた正面側の真ん中に丸い大きなボタンが鎮座。もちろんこれがシャッターボタンなので、こいつを押せばとりあえず撮影は出来ます。
この本体のシャッターボタンを使った撮影方法だとTHETA以外何も持たなくても良いので気楽に撮影できるのですが、この方法だと下の写真の様に自分の指が写ってしまったり、構え方によってさまざまな体の部分がドアップで写ってしまいます。
そんな失敗を避けるためにはTHETA本体を体から離して撮影すればいい。
そのためにはリモート撮影をする必要があるのですが、このTHETAはスマホに専用アプリをインストールするだけでそんなリモート撮影を簡単に行う事ができる様になります!
リモート撮影の方法
初期設定が済んでいればアプリを立ち上げてペアリングを完了するだけですぐにリモート撮影ができる様になります。もしも、設定がお済みでない場合は下記に記事を参考に設定を済ませて下さい。
RICOH THETA SC2本体の底面には三脚穴があるので、ここに専用の自撮り棒や一脚、三脚などを取り付けてTHETAを体から離して設置します。
アプリを立ち上げると下の様な画面になるので(実際の撮影時にはTHETAのカメラで捉えた画像が映っていて、アングルを変えたり出来る)真ん中下側の白丸ボタンを押して撮影します。
この時に画像を見ながらEVを変えて露出補正したり、WBでホワイトバランスを好みに設定する事も可能です。
ただ、私がアプリを入れたRakuten Miniだとスマホの性能が低すぎたのか、EVを変えようとしてもアプリの動きがギクシャクしたり、設定の反映に時間がかかったりして実用的ではありませんでした。
性能の高いスマホだったらそんな事にならないと思いますが、参考まで。
ただし、デフォルトの設定で撮影するだけならRakuten Miniでもレスポンスよく撮影する事が出来ました。
下の写真は私が実際に撮影している場面ですが、この様に数メートル離れた場所からも普通にシャッターを切る事が可能なので、例えばこの場面だったら私がカメラに写らないように木の裏側に隠れて撮影すれば、無人に見える風景を撮影する事も可能です。
THETAの撮影にあると便利なアクセサリー
今回リコー様よりTHETA SC2をお借りする時同時に「RICOH THETA スティック TM-3」という、いわゆる自撮り棒をお借りしました。(1枚目の写真の上側に写っています)
これがあれば手持ち撮影でも自分の指が大きく写り込むのを避ける事が出来ますし、体から離して撮影できるので自分の顔や体が大きく写り込むのをのも避けられます。
短く畳めばとてもコンパクトになるので、本体と一緒に持ち運ぶのも苦になりません。
詳しいスペックや使い方は公式動画を参考にしてみて下さい。
ただ俺の様なおっさんは自撮りなんてしないし、風景の撮影には三脚を使ったのでせっかくお借りしたTM-3ですが、あまり活躍の場を与えられませんでした。
それよりもTHETAで撮影していて思ったのが、いわゆるミニ三脚があれば撮影のバリエーションを飛躍的に増やす事ができるって事でした。
例えばこのマンフロットのミニ三脚みたいなタイプなら足を閉じて握ればVLOG的な撮影もできるし、もちろん足を開いてテーブルなどに立てれば自分と一緒に仲間みんなを写すのも簡単。
あと、地面スレスレのローアングル撮影ができる様になるので、虫目線みたいな写真や動画も撮影出来ちゃうと思う。
ローアングル、試してみたいなあ。
もちろん、風景を撮影したいならちゃんとした三脚があった方が便利です。
私は今回一眼レフを載せられる様な大きめの三脚で撮影しましたが、THETAは小型軽量なのでもっと足の細い小型の三脚でもぶれずに撮影出来ると思います。
例えばこのFotoproのような軽量のカーボン三脚なら持ち運びもそれほど苦にならないし、THETAだけじゃなく軽量なミラーレスカメラと標準ズーム程度なら十分載せられるので、一本持っているとマルチに使えてとても便利だと思います。
基本アプリを使った画像編集あれこれ
アプリのインストールや基本的な使い方は前回の記事「RICOH THETAのアプリで全天球画像を鑑賞する方法」で詳しく紹介したので、その辺がまだ分からない方は先にそちらをご覧下さい。
その前回の記事でもちらっと書いたけど、このアプリを使うと全天球画像から好きなアングルの画像を切り出す事が簡単にできます。
それだけならまあ普通だけど、実はこのアプリはウインドウの形を自由に変えられて、その形のまま画像をキャプチャーできちゃうので、このようなパノラマ画像も簡単に作れます。
また、アプリ上で画像を縮小していくと最終的には球体になるので、こんな面白い写真も作る事が出来きます。
ちなみに操作にトラックパッドを使うとピンチイン、ピンチアウトで画像を拡大縮小する事ができるので直感的に画像を扱えてとても快適です。
もちろん、普通の風景写真もこの通り。
そうそうTHETAにはスマホやタブレット用の画像加工アプリもあるので、パソコンを持ってなくても大丈夫ですよ。
iOS用はこちら
Android用はこちら
と言うか、今時はスマホアプリで画像加工する方が主流かも(汗)
おじさんはスマホが苦手なので…
まとめ
RICOHのTHETAについてはもちろん前から知っていたし興味もあったけど、実際に購入するまでには至らなかった。でも、今回縁あって実際に使わせてもらったところ、想像していたよりも数倍楽しかったです。
今回レビューさせて頂いたRICOH THETA SC2は、ラインナップの中で一番ベーシックな製品なので画質については正直粗が目立つ部分も多いけど、写した画像のインパクトが凄いので「画質なんてどうでもよくね?」そんな風にも思ってしまいました(笑)
それではまた。
コメント