新しいパソコン用キーボードを買おうと考えて情報集めにググってみたけど、色々な種類が出てくるしサイトによっておすすめが違うから、時間をかけたけど結局何を選んで良いか分からなくって、とりあえずAmazonで評価の高いのを買ってみたら何だか使いづらくて結局また新しいのを探してる…
なぜそんなループにはまり込んでしまうのか?
この記事を読めばその理由が分かり、自分に合ったキーボードが簡単に選べるようになります。
キーボード選びで迷う理由は?
それは自分が何を重視してキーボードを選ぶのかを先に決めてないから。
これに尽きます!
逆に言えば重視するポイントが決まれば、自ずと機種が絞られてくるので選ぶのも簡単。
しかし、ただ漠然と考えているだけでは自分に合ったキーボードなんて永遠に分からないので、簡単なチャートを作ってみました。
このチャートに沿って選んで行けば、あなたに最適のキーボードが必ず見つかります。
パソコン用キーボードの種類別分類チャート
このチャートを参照しながらここからの解説を読めば、あなたに合ったキーボードタイプがきっと見つかるはずです。
フルサイズかテンキーレスか?それが問題だ
キーボード選びで最初に考える事は、そのサイズです。
一昔前まではテンキー(数字キー)の付いたいわゆるフルサイズのキーボードが主流で種類も沢山あったので、その中から選ぶのが普通でしたが、最近はテンキーを省いたテンキーレスキーボードや更にファンクションキー(F1などのキー)まで省いたコンパクトタイプなど色々なサイズのキーボードが選べるようになりました。
そこであなたに問います……テンキーは本当に必要ですか?
仕事でExcelなどの数字入力にテンキーをバリバリ使っている人は、家庭用のキーボードにもテンキー付きのフルサイズを選びがちですが、実は自宅のパソコンではほとんどテンキーを使っていない場合が多いです。
ここでちょっと、自宅での作業を思い浮かべてみましょう……どうですか?
やっぱり自宅でもテンキーを使ってると思った人は3割程度じゃ無いかな?
もちろんその人たちにはフルサイズキーボードが必要だけど、それ以外の7割の人たちには必要ないので大人しくテンキーレスキーボードを買いましょう。
その方がデスクを広く使えて快適だし、キーボードの横幅が狭いので必然的にマウスの位置が体に近くなり腕や肩が疲れにくくなります。
だから、迷ったらテンキーレスにしておきましょう。
有線か無線か決めるのはこのポイント
キーボードの大きさが決まったら、次は有線にするか無線にするかを決めましょう。
有線キーボード | 無線キーボード | |
---|---|---|
良い点 | 電池などが必要ない 入力時の遅延がない | ケーブルレスで移動が楽 ケーブルレスでテーブル上がスッキリ |
悪い点 | ケーブルが邪魔 簡単に移動できない | 電池などの電源が必要 入力時に若干の遅延が発生する場合がある たまに接続が不安定になり、再ペアリングが必要(Bluetooth) |
まとめると、有線は電源要らずで動作が安定しているけど、移動や取り回しが大変。
無線は電源が必要で動作が若干不安定だけど、移動できて取り回しも楽。このような特徴があります。
また、無線キーボードの入力遅延ですが、本当に若干です。体感的には0.1秒以下だと思う。
ただし、その遅延が我慢できない人もいるみたいなので、心配だったら店舗で試してみましょう。
有線キーボードが向いている人
- デスクに据え置いて動かさずに使う予定の人
- 毎日長文を高速タイピングで入力している人
- ゲームにも使う人
- 少しの入力遅延も我慢できない人
無線キーボードが向いている人
- キーボードを色々な場所で使う予定の人
- パソコンだけでなく、タブレットやスマホでの文字入力にも使いたい人
- デスク周りのケーブルを少しでも減らしたい人
以上の点を踏まえて考えれば、自分にはどちらが合っているか分かると思います。
キースイッチの違いは何?
Amazonや楽天に並んでいるキーボード、安いのは千円以下なのに、見た目のそんなに変わらないのが一万円以上で売ってたりする。
「何でこんなに価格が違うの?」
キーボードについて詳しく知らないとそう思いますよね。
その違いはずばりキースイッチの違いです。
その違いについてこれから簡単に解説します。
メンブレンタイプの特徴
メンブレン(membrane)は英語で「膜」という意味になり、メンブレンキーボードはそのメンブレンタイプのキースイッチを使ったキーボードです。
メンブレンスイッチとは、回路を張り巡らした2枚のフィルムの間に、上下のスイッチ部分をくり抜いた絶縁フィルムをスペーサーとしてはさみ、上部のフィルムを押すことでくり抜いた部分を通して、下部のフィルムにある導体回路と電気的に接する事でスイッチとして動作します。
その1番の特徴は安価な事で、本当に安い製品は1000円以下で買う事が出来ます。
メンブレンキーボードについて更に知りたい方は、下記の記事をご参照ください。さらに詳しい解説に加え、おすすめのキーボードもご紹介しています。
パンタグラフタイプの特徴
パンタグラフ式キーボードもキースイッチにはメンブレン式と同じメンブレンスイッチが使われていますが、メンブレンキーボードは、キートップの裏側に付いている筒状のパーツを本体側のガイドに通して支持する構造から、どうしてもキーの高さがある程度必要です。
それに対してパンタグラフ式では、電車の屋根に設置されているパンタグラフと同じような伸縮自在の構造で薄型のキートップを支持する事から、キーストロークを抑える事が容易で、また構成部品はキートップ、パンタグラフ、キーボードフレームと分散されるため薄型でも、強度と耐久性を確保できます。
また、常に一定の圧力で接点に接するような構造がの為、キーの中心からずれてキータイプした場合でもミスタッチが起こりづらく、キーの押下に強い力も必要ないため軽いタッチも特徴です。
まとめると、ショートストロークでミスタッチの起こりにくいキー構造を採用したキーボードになります。
パンタグラフキーボードについて更に知りたい方は、下記の記事をご参照ください。さらに詳しい解説に加え、おすすめのキーボードもご紹介しています。
メカニカルタイプの特徴
ほとんどのデスクトップパソコンに付属しているメンブレンやパンタグラフキーボードには先ほど解説した様に、回路を張り巡らした2枚のフィルムを一枚のシート状にして、上下を接触させる事でキー入力を認識するメンブレンスイッチが使われています。
それに反してメカニカルキーボードには、キーの一つ一つに独立した機械式スイッチが付いています。
この機械式スイッチは金属製スプリングを使った特殊な構造をしていて、押し心地がよく耐久性がとても高いので、高速で一日中タイピングしても、ゲームでキーを連打しても簡単に壊れる事はありません。
そのメカニカルキーボードのキースイッチにはたくさんの種類があり、その一つ一つにキータッチや打鍵音の違いなどの様々な特徴があります。
メカニカルキーボードについて更に知りたい方は、下記の記事をご参照ください。さらに詳しい解説に加え、おすすめのキーボードもご紹介しています。
また、特徴は知ってるからおすすめのキーボードを教えてくれよ、そんな方は下記の二本の記事で星の数ほどあるメカニカルキーボードの中から厳選した製品をご紹介しているのでぜひ参考にしてみて下さい。
静電容量無接点タイプの特徴
静電容量無接点方式キースイッチを採用したキーボードの事で、指が疲れず入力ミスも起こりづらいため、ミスを起こすと大変な事になる銀行など本当のプロの現場で使われているキーボードです。
電極端子の接触によってスイッチのオンオフを行うメカニカルキーボードと違って、内部の円錐バネを押し下げることによって生じる電荷の容量値変化をとらえ、無接点でスイッチングを行い入力します。
打鍵の感触は、機械的接点がほとんど無いためスッと軽くキーが沈み込み、底付きする事なく内部のバネの絶妙の反発力で指を押し戻す、とにかく最高の感触です。
だだし値段も最高で、最低でも2万円は覚悟して下さい。
静電容量無接点キーボードについて更に知りたい方は、下記の記事をご参照ください。さらに詳しい解説に加え、おすすめのキーボードもご紹介しています。
まとめ
今までキーボードをネットで探しても、見た目が同じ様なキーボードがなぜこんなにも違う価格で売られているのか?そんな疑問を持っていた方も。
それ以前にどんな所を気にしながら選べば良いのかわからなかった方も、この記事とリンク先の記事を一通り読めば選び方がわかる様になった事と思う。
俺も以前は安いキーボードを何の疑いもなく使っていたが、ブログを始めて文章をたくさん打つようになると、そのキータッチに疑問を抱くようになり色々と調べて現在使っている赤軸キーボードに辿り着いた。
そして、以前の安いキーボードとは次元の違うキータッチを手に入れた。
あなたも自分に合ったキーボードを手に入れて欲しい。
それではまた。
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