この記事は2017年12月に書いたので内容がかなり古くなっています。ご注意ください。ただし、DAIVの特徴については現行機種にも当て嵌まりますのでその点は参考になると思います。また、公式サイトへのリンクについては後継機種のリンクに差し替えましたので現行機種の詳しいスペックについては公式サイトでご確認下さい。
乃木坂46のテレビCMでもお馴染みのマウスコンピューター様のご厚意でお借りする事の出来た、クリエーター向け、エンジニア向けPCブランドDAIVのレビューを先日より2回にわたってお届けしてきましたが、いよいよ今回は最終回のベンチマーク編をお届けします。
まだ、前の記事を読んでいないあなたは、ぜひともタワーPC編とノートPC編を読んでからこの記事に帰ってきて下さい。よろしくお願いいたしますm(__)m
目次
1.DAIVタワー型の実機レビュー!機能美溢れるケースはそれだけで買いだ!
2.DAIVのノートパソコンは高性能でキーボードのタッチも一級品!
3.DAIVのパソコン タワー型とノート型をベンチマークで比較!その結果は?←いまここ
番外編.GPU Switchの使い方と外部GPU固定時のベンチマークスコアとは?
前置きはこの位にして、早速本編に入りたいと思います。
検証パソコンの概要
タワー型
モデル名 | DAIV-DQZ510S3-SH2 |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-7700K プロセッサー4コア/ 4.20GHz/TB時最大4.50GHz/ 8MB スマートキャッシュ/ HT対応 |
チップセット | インテル® Z270 チップセット (ATX) |
グラフィックス | Quadro® P2000 |
ビデオメモリ | 5GB |
メモリー | 16GB (8GB×2/デュアルチャネル) |
メモリタイプ | PC4-19200 DDR4 |
SSD | 240GB Serial ATAIII (6Gbps/ Serial ATAIII接続) |
ノート型
モデル名 | DAIV-NG5720H1-M2SH5 |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-7700HQ 4コア/2.80GHz/TB時最大3.80GHz/8MB スマートキャッシュ/HT対応 |
チップセット | モバイル インテル® HM175 チップセット |
グラフィックス | GeForce® GTX 1060 / インテル® HD グラフィックス 630 |
ビデオメモリ | 3GB/ メインメモリからシェア (最大 約16GB) |
メモリー | 32GB (8GB×4/ デュアルチャネル) |
メモリタイプ | PC4-19200 DDR4 SODIMM |
SSD | 512GB (M.2規格/PCI Express x4 接続) |
自作PC
モデル名 | 自作 |
---|---|
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | インテル® Core™ i7-3770 4コア/3.40GHz/TB時最大3.90GHz/6MB スマートキャッシュ/HT対応 |
チップセット | インテル® B75 チップセット (ATX) |
グラフィックス | インテル® HD グラフィックス 4000(CPU内蔵) |
ビデオメモリ | NA |
メモリー | 16GB (4GB×4/ デュアルチャネル) |
メモリタイプ | PC3-12800 DDR3 |
SSD | 256GB Serial ATAIII (6Gbps/ Serial ATAIII接続) |
こうして見てみると、ノートに積まれているCore™ i7-7700HQのTB時のクロック周波数の上り幅が大きいのが分かります。やはりノート用ですから、普段は周波数を抑えて消費電力を少なくし、バッテリーの持ちを良くしているけど、いざ重い処理をさせる時には周波数がバンっと上がりパワフルに処理するんですね。よく考えられてるなあ。
そして、DAIV対決の当て馬として私の自作PCを用意しました(笑)
一応Core™ i7だけど、もう5世代も古くなった3770だし、グラフィックカードも積んでないから大負けするのは分かり切って居るけれど、このパソコンみたいなスペックで写真の処理をしている方も意外と大勢いると思うので、そんなあなたは結果を見て背中を押されてください(笑)
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Photoshop&Lightroomベンチマーク編
RAW現像スピード対決
下記のテストでも使っているSONY α7RⅡのRAWファイル50枚をLightroomで現像した動画を作ってみました。50歳にして初めて作った動画なので、お見苦しいかとは思いますがご容赦下さいませ^^;
結果はご覧のようにDAIVノート型の辛勝なのですが、動画はありませんが別にOLYMPUS OM-D M-M10のRAWファイル500枚を現像したところ、DAIVタワー型8:45秒、DAIVノート型9:43秒、自作PC14:11秒とタワー型が逆転しました。やはり、長い処理になると自力に勝るタワー型が有利なのかな?
スポット修復ブラシ(コンテンツに応じる)
検証方法
- 海外のデジタルカメラレビューサイト「DPREVIEW」よりダウンロードしたSONY α7RⅡのRAWファイル【7952×5304ピクセル 41.2MB】を Lightroom Classic CCでストレート現像し、そのファイルをPhotoshop CC 2018で開く。
- 画像の様に【スポット修復ブラシ(コンテンツに応じる)】で対象物に合わせて塗りつぶし、マウスを離した瞬間から対象物が消える瞬間までをストップウォッチで計測。
- それを3回繰り返して平均を求め、小数点第3位以下は四捨五入しました。
DAIVタワー型 | DAIVノート型 | 自作PC | |
1回目 | 6.58秒 | 8.11秒 | 10.27秒 |
2回目 | 6.39秒 | 7.67秒 | 9.84秒 |
3回目 | 6.66秒 | 8.54秒 | 9.93秒 |
平均 | 6.54秒 | 8.11秒 | 10.01秒 |
結果はご覧の様にDAIVタワー型の順当勝ちでした。私の自作PCは二番手のDAIVノート型の約2秒落ちだったので思ったよりは健闘した印象です。
コンテンツに応じた塗りつぶし
検証方法
- 海外のデジタルカメラレビューサイト「DPREVIEW」よりダウンロードしたSONY α7ⅡのRAWファイル【7952×5304ピクセル 41.2MB】を Lightroom Classic CCでストレート現像し、そのファイルをPhotoshop CC 2018で開く。
- 投げ縄ツールで対象物をざっくりと囲う。
- 編集メニューから塗りつぶしを選び、内容をコンテンツに応じるに変更する。
- OKボタンを押した瞬間からプログレスバーが消える瞬間までをストップウォッチで計測。
- それを3回繰り返して平均を求め、小数点第3位以下は四捨五入しました。
DAIVタワー型 | DAIVノート型 | 自作PC | |
1回目 | 18.74秒 | 22.94秒 | 25.94秒 |
2回目 | 17.83秒 | 22.80秒 | 25.77秒 |
3回目 | 17.74秒 | 22.76秒 | 25.44秒 |
平均 | 18.10秒 | 22.83秒 | 25.71秒 |
こちらも、スポット修復ブラシと同様、DAIVタワー型の順当勝ちでしたね。
焦点領域による選択
検証方法
- 海外のデジタルカメラレビューサイト「DPREVIEW」よりダウンロードしたSONY α7ⅡのRAWファイル【7952×5304ピクセル 41.2MB】を Lightroom Classic CCでストレート現像し、そのファイルをPhotoshop CC 2018で開く。
- メニューより選択範囲→焦点領域を選択
- ダイアログボックスが出た瞬間から処理が開始されるので、計測を開始する
- 選択範囲外が白くなる瞬間までをストップウォッチで計測。
- それを3回繰り返して平均を求め、小数点第3位以下は四捨五入しました。
DAIVタワー型 | DAIVノート型 | 自作PC | |
1回目 | 6.04秒 | 4.90秒 | 6.41秒 |
2回目 | 6.09秒 | 4.78秒 | 6.47秒 |
3回目 | 6.27秒 | 4.93秒 | 6.50秒 |
平均 | 6.13秒 | 4.87秒 | 6.46秒 |
今回も同じような結果になると思っていたのですが、予想に反しDAIVノート型が首位に躍り出ました!しかも、2位のタワー型に平均で1秒以上の大差をつけています。この結果には正直ビックリしました。
しかも、タワー型のタイムが自作PCのタイムと平均で0.33秒しか変わらないのです。
もしかすると、Quadroが苦手とする処理なのかもしれませんね。
総合ベンチマーク編
PCMark 8
DAIVタワー型
DAIVノート型
自作PC
やはりタワー型のDAIVが首位でした。
二番手は順当にDAIVノート型です。
最後はもちろん自作PCでした。当たり前だけど( ノД`)シクシク…
PCMark 10
DAIVタワー型
DAIVノート型
PCMark 10は、自作PCにエラーが出て動かなかったのでDAIVの2台を検証しましたが、面白い結果になりました。
今回はDAIVノート型が首位に立ったのです。
しかもよく見てみると、Photo Editing Scoreがタワー型の2,987に対して、ノート型が6,149とダブルスコアで勝利しているのです。
もちろん、これをもってGeForceの方がQuadroよりも写真編集に有利とは言えませんが、この様な結果が出たのも厳然たる事実です。
CINEBENCH R15
DAIVタワー型
OpenGL 170.66fps
CPU 961cb
DAIVノート型
OpenGL 92.10fps
CPU 738cb
自作PC
OpenGL 18.7fps
CPU 662cb
OpenGLやOpenCLに最適化されたQuadroを積んでいるDAIVタワー型が凄まじいスコアを叩き出しています。そして、我が愛機の悲しい結果・・・(T_T)
ゲーミングベンチマーク編
3DMark_Fire Strike
DAIVタワー型
DAIVノート型
3DMark_Time Spy
DAIVタワー型
DAIVノート型
ドラゴンクエストX ベンチマーク
DAIVタワー型
順当な結果です。やっぱり凄いね!
DAIVノート型
最初にベンチを回すと、4000台というあまりにも振るわない結果に納得がいかず、GPUをGeForceに固定するモードでもう一度回してみたらご覧のような結果になりました。
これについては、番外編として別記事で書かせていただきます。
https://gadgeblog.com/gpu-switch/
自作PC
こんなもんですね(ノД`)シクシク
ファイナルファンタジーXIV 紅蓮のリベレーター ベンチマーク
DAIVタワー型
DAIVノート型
自作PC
総合評価
DAIVタワー型
据え置き型パソコンを置くスペースが有るなら、やはりタワー型の方が拡張性など色々な面で有利だと思います。そして、このパソコン最大の特徴であるグラフィックボードのQuadroですが、やはり効果は高いと思います。そして、ベンチマークの結果からも分かるようにゲームも十分に動かせるのでその点も安心材料です。しかし、どうしても高価になってしまうので同じタワー型でもGeForce搭載パソコンを選ぶのも有りだと思います。
それにしても、旧型でこの性能ですから第8世代CPUを積んだ新型はどれだけの性能なのか?
夢が膨らみますね!
2020年9月1日追記:この記事を書いた頃から更にGPUの性能が上がり、GeForceやRadeonでもゲームはもちろん写真編集や動画などのクリエイター作業のほとんどを難なくこなせる様になりました。3DCGなどの特殊な作業を行うのでなければあえてQuadroを選ぶ必要は無いと考え、後継機種にはGeForce搭載の機種を選びました。
DAIV-DQZ510S3-SH2の後継機種 DAIV Z7はこちら
DAIVノート型
最近では無骨なタワー型は敬遠され、ノートPCを選ぶ方の方が多いみたいですね。そんなノート派だけど性能には妥協できないという我儘なあなたには、このDAIVノートが似合うでしょう。性能だけでなく、筐体の完成度や高級感も高く、良いもの感が半端ないですよ!
DAIV-NG5720H1-M2SH5の後継機種 DAIV 5Nはこちら
1.DAIVタワー型の実機レビュー!機能美溢れるケースはそれだけで買いだ!
2.DAIVのノートパソコンは高性能でキーボードのタッチも一級品!
3.DAIVのパソコン タワー型とノート型がガチンコ対決!その結果は?←いまここ
番外編.GPU Switchの使い方と外部GPU固定時のベンチマークスコアとは?
それではまた。
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