DAIVタワー型の実機レビュー!機能美溢れるケースはそれだけで買いだ!

アイキャッチ Windows

この記事は2017年12月に書いたので内容がかなり古くなっています。ご注意ください。ただし、DAIVの特徴、特にケースについては現行機種にも当て嵌まりますのでその点は参考になると思います。また、公式サイトへのリンクについては後継機種のリンクに差し替えましたので現行機種の詳しいスペックについては公式サイトでご確認下さい。

この記事を読もうとしているあなたは、当然写真好きですね?

もしそうなら、パソコンを選ぶときも当然RAW現像フォトレタッチに最適な機種を選ぼうとすると思いますが、いざ選ぶ段になると「はて?どんなパソコンが良いの?」と考えてしまう事でしょう。

大メーカー製のパソコンにフォトグラファー用何て機種は無いからね。(たぶん)

でも、パソコンを自分好みにカスタマイズできるBTO (Build to Order) 専門メーカーには、最近「RAW現像に最適」とか「クリエーター向け」とか銘打ったパソコンが増えてきました。もちろん、BTOメーカー製ですから更にカスタマイズする事も可能です。

そんなBTOメーカーの一社で、乃木坂46のテレビCMでもお馴染みのマウスコンピューター様のご厚意で、デジタルカメラグランプリ2018においてデスクトップ部門&ラップトップ部門の金賞をダブル受賞したクリエーター向け、エンジニア向けPCブランドDAIVのノートPCとタワー型PCをお借りする事が出来たので、これから3回に分けて実機でのレビューを行いたいと思います。

金賞

最初に後継機種の「DAIV Z7-QP2」のスペックを紹介しておきますので参考にしてみて下さい。

後継機種【DAIV Z7-QP2】のスペック表

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モデル名 DAIV Z7-QP2
OS Windows 10 Home 64ビット(Pro 64ビットにアップグレード可能)
CPU インテル(R) Core(TM) i7-10700K プロセッサー ( 8コア / 16スレッド / 3.80GHz / TB時最大5.10GHz / 16MB )
チップセット インテル® Z270 チップセット (ATX)
グラフィックス Quadro® P2200
ビデオメモリ 5GB GDDR5X
メモリー 16GB メモリ [ 8GB×2 / デュアルチャネル ]
メモリタイプ PC4-21300 / DDR4-2666
SSD 512GB NVM Express SSD ( M.2 PCI Express 接続 ) [ M.2 シールド ( 放熱板 ) 付 ]
HDD オプション
拡張カード Thunderbolt 3
電源 700W 電源 ( 80PLUS(R) BRONZE )

タワー型パソコンDAIV-DQZ510S3-SH2の詳細スペック

モデル名 DAIV-DQZ510S3-SH2
OS Windows 10 Home 64ビット(Pro 64ビットにアップグレード可能)
CPU インテル® Core™ i7-7700K プロセッサー4コア/ 4.20GHz/TB時最大4.50GHz/ 8MB スマートキャッシュ/ HT対応
チップセット インテル® Z270 チップセット (ATX)
グラフィックス Quadro® P2000
ビデオメモリ 5GB
メモリー 16GB (8GB×2/デュアルチャネル)
メモリタイプ PC4-19200 DDR4
SSD 240GB Serial ATAIII (6Gbps/ Serial ATAIII接続)
HDD 2TB SerialATAIII 7200rpm (6Gbps/ Serial ATAIII接続)
電源 500W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® SILVER】

CPUは第7世代最強のCore™ i7-7700Kを搭載し、グラフィックボードにはQuadro® P2000を採用。

P2000

グラフィックボードと聞いてまず最初に思い浮かべるのは、NVIDIA GeForceやAMD Radeonだと思います。

しかしこのパソコンには、Quadroという聞き慣れない名のGPU(グラフィックボードに乗っているグラフィックチップ)が採用されています。

このGPUはGeForceと同じNVIDIAが開発したチップなのですがどこが違うのでしょうか?

簡単に言うとGeForceはゲーム用でQuadroはクリエイティブ用途やCADなどの業務用に最適化されたGPUです

もう少し細かく言うと、GeForceがWindows用のゲームプログラミングに多く用いられるDirectXに最適化されているのに対し、Quadroは3DCGの作成やCAD用途。また、Adobe PhotoshopLightroomなどのグラフィック用アプリケーションで多く使われるOpenGLやOpenCLに最適化されています。

だからと言って、GeForceで3DCGソフトがQuadroでゲームソフトが動かない訳ではありませんが、クリエイティブ用途により適しているのがQuadroだという事なのです。

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タワー型パソコンDAIVの外観と内部およびケースの特徴

まずは外観から見て行きましょう

タワー外観

パッと見てまず目につくのは上部に取り付けられた大きな持ち手だと思います。そしてその下には、大きなつまみとUSB3.0とオーディオの I/O ポートがあります。

この大きなつまみは電源スイッチで右に回す事によって電源を入れる事が出来るのですが、その行為はまるで高級オーディオに火を入れるようでとても気分が盛り上がります。

そして外観最大の特徴である持ち手の用途は、ケースの下部後方に取り付けられたキャスターでケースを転がして移動させるための持ち手なのです。

キャスター

大きなスタジオなどでタワー型パソコンを移動させるのは大変ですが、このケースなら持ち手を持って上に軽く持ち上げれば簡単に転がしながら移動できます。

そう言うと「わたしは自宅で使うから移動させないよ」何てあなたは言うかもしれませんが、ケースの後ろ側にある各種インターフェースにアクセスする事は意外と多いもの。

例えば新しいUSB機器をつなぐ時などにケースを前に引き出してケーブルをつないでまた元に戻す。そんな良くある場面でも、このキャスターが大活躍し、簡単に引き出して簡単に元に戻す事が出来るのです。

今回お借りしたPCにも色々な機器をつなぎましたが、本当に楽でしたよ。

+900円のオプションになりますが、[keikou]是非とも装着しておきましょう![/keikou]

また、よく見るとケースのフロント下側にも同じ持ち手が付いています。最初に見た時には、この持ち手はデザインのために付いているのかと思ったのですが、違いました。

フロントを上にしてケースを立て、両方の持ち手を持つと簡単に持ち上げることができます。持ち手のないケースだと抱えるようにして持たなくてはならないので、それに比べれば圧倒的に楽です。

話をケースフロントに戻します。

持ち手

ツマミやUSBの下側は、楕円の小さな穴が斜めにたくさん並んだデザインのカバーが付いていますが、このカバーはマグネット脱着式になっていて取り外すことができます。

そしてその下は、5.25インチの機器が3台と3.5インチの機器が1台増設できるオープンベイがあり、オプションのリムーバブルHDDベイやBlu-rayドライブ、メモリーカードスロットなどを取り付けることができます。

フィルター

シャーシ下段のフロントパネルも脱着式になっています。その下には吸気ファン用の通気口があり、その手前には水洗い可能な防塵フィルターを装備しています。

防塵フィルターのアクセスには、ドライバーなどを必要としないツールレス設計を採用しているので、簡単にフィルターの水洗いを行え、PCに大敵なホコリの侵入を防ぐことができます。

端子類

ケースのリア側に目を移すと上部左側にUSBやLANなどの各種インターフェースポートが並んでいて、その下にQuadro® P2000グラフィックボードにつながる4つのDisplayPortが並んでいます。

この事から分かるようにQuadro® P2000は1台のグラフィックボードで4台のディスプレイに出力することが可能なので、マルチディスプレイを考えている方には、とても使いやすいと思います。

続いて内部のパーツです

内部には当然マザーボードと各種のパーツが取り付けられています。

タワー内部

マザーボードはATXサイズのmsi Z270-S01Aという型番の物が搭載されていたので詳しく調べてみたら、このボードはマウスコンピューター専用のカスタムモデルらしく、同じ型番の市販品は存在しませんでした。でも、インテル® Z270 チップセットを積んだmsi製のマザーボードなので信頼性と性能は高いでしょう。

CPUは先程も説明したようにCore™ i7-7700Kが搭載されています。第8世代が出た今では型遅れになってしまいましたが、つい先日までのトップモデルです、性能が低い訳はありません。

CPUクーラー

しかし一つ問題があります。そのCPUに取り付けられているCooler Master製のCPUクーラーですが、このCPUを冷やすには余りにも貧弱です。また、少しハードな処理をさせるとファンの音がとても大きくはっきり言ってうるさいです。

是非ともオプションの[keikou]+4,800円で装着出来る[/keikou]Cooler Master Hyper 212 EVOに変更しましょう!その方が絶対幸せになれますよ!

SSD&HDD

内蔵ストレージには、ADATA Premier SP600 SSD 240GBSEAGATE BARRACUDA ST2000DM006 2TB HDDが組み込まれていました。そして、取り付けはツールを使わずに出来るようになっているのでストレージの増設も簡単です。

電源

PCの安定動作に重要な電源ユニットには、FSP製のFSP500-50ERNという80PLUS SILVER認証の電源ユニットが使われていました。

聞いたことのないメーカーだったので調べてみると、下記の記事が見つかりました。少し古い記事ですが、これを読む限り安定性に不安はなさそうですね。

マウスコンピューターの電源の“ド安定化”は厳しすぎる品質確認が生み出した (1/4)
編集氏より、マウスコンピューターに聞きたいことはあるか。という打診があり、まず「電源」について聞きたくなった。社内における電源のチェックはどう行なっているのか。その部分もチェックすべく、長野・飯山にあるマウスコンピューターにお邪魔した。

最後に

次回はノート型の「DAIV-NG5720H1-M2SH5icon」について解説し、3回目に両機と私のしょぼい自作PCをベンチマークのデータで比較してみます。

次回のノートPC編も楽しみにして下さいね!

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