パナソニックのフルサイズミラーレスは驚きのライカLマウント採用!

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こんにちはaki99です。

しばらく前から噂のあったパナソニックのフルサイズミラーレスカメラがドイツで行われるフォトキナに合わせて、正式に開発発表されました。

ここまでは特に驚きはなかったのですが、その内容を聞いてちょっとびっくり!

[keikou]注目のマウントにライカが策定した「ライカLマウント」を採用。[/keikou]しかも、この度同時に発表された枠組み「Lマウントアライアンス」には、ライカだけでなくシグマも加わっていたのです!

最初にパナソニックがフルサイズミラーレスカメラに参入するという噂を聞いたときには「ボディはいいとして、レンズはどうするのだろう?」と疑問に思いましたが、この三社が手を組むのなら何の問題もないですね。

それでは早速その内容を見ていきましょう。

高画素モデルとバランスモデルの2機種を同時発表

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引用元:ePHOTOzine

今回開発発表されたボディーは、風景写真など高解像度を求めるフォトグラファー向けには、画素数約4700万画素の「LUMIX S1R

高画質と高速性のバランスを求めるフォトグラファー&ビデオグラファー向けには、画素数約2400万画素の「LUMIX S1」と2モデルを最初から用意。

これは、ニコンの「Zマウント」と似た戦略ですね。

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引用元:ePHOTOzine

そのボディデザインは最近のLUMIX Gシリーズ、特にG9 PROに似たテイストで直線基調のとてもカメラらしいデザインです。特にそのファインダー部の大きさと接眼部の大きな丸窓は、ファインダーの見え具合に大きな期待を抱かせます。

個人的な感想ですが、少し前に発表されたNIKON ZシステムとCanon Rシステム。そしてSONY FEシステムの中では、デザイン的には一番好みです。

まあ、LUMIX G9 PROのデザインが大好きで、久しぶりにデザインだけで欲しくなったモデルなのでその流れをくむ今回のモデルが好みなのは当たり前なのですが(笑)

驚きのライカLマウント採用

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引用元:ePHOTOzine

LEICA(ライカ)とは、カメラ好きなら知らぬものは居ないドイツの光学機器メーカーで、レンジファインダー型のLEICA Mタイプはあまりにも有名です。

そんなライカも近年はデジタル型のレンズ交換式カメラを積極的に投入していますが、そんな中で2014年4月に誕生したミラーレスカメラ用のマウントがLマウントなのです。(発表当初はTマウントと呼ばれていたが後に改名)

Lマウントは、ライカカメラAGが2014年にAPS-Cフォーマットのライカ T用、2015年にフルサイズフォーマットのライカ SL用に導入したマウントです。マウントの直径が51.6 mmのため、APS-Cセンサーとフルサイズセンサーのカメラどちらにも対応しています。マウント内径が大きいため、開放絞り値が小さいレンズもさらにコンパクトに設計することができます。通信インターフェースは耐久性があり、防塵、防滴構造を備えています。Lマウントのフランジバックは20 mmで、様々なレンズに適応することができます。

Lマウントアライアンス公式サイトより引用

マウント内径51.6mm、フランジバック20.0mmと[keikou]大口径ショートフランジバック[/keikou]の最近のトレンドをいち早く採用し、同一マウントでAPS-CセンサーのライカTLライカCL、フルサイズセンサーのライカSLの各シリーズをラインナップしています。

しかし、ライカのカメラですから価格はやはり高く、APS-Cのカメラで30万円前後、フルサイズのSLは約80万円と大変高価で、もちろんレンズもそれ相応の価格になっています。

ですから、普通のカメラ好きの中ではなかった事になっているマウントでした(笑)

そのLマウントをPanasonic(とSIGMA)が採用する!

ライカのカメラとレンズ数本でシステムを揃えようとすれば、軽く小型車や中型車が買える価格になってしまうので現実的ではありませんが、この「Lマウントアライアンス」が生まれた事によって日本勢のシステムで一通り揃えて(もちろん、PanasonicとSIGMAを合わせても良い)一本だけライカのレンズを追加するとか、フレキシブルにシステムを構築する事が出来るようになります。

[keikou]これは、本当に興奮しますね![/keikou]

XQDとSDのダブルスロットを採用

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引用元:ePHOTOzine

最近発表されたフルサイズミラーレスカメラ新マウントの初号機、NIKON Z7&Z6はXQDのシングルスロット、Canon RはSDのシングルスロットとプロとハイアマチュアにとってはちょっと不安の残るデーター保存システムでしたが(一眼レフカメラ上位機種に遠慮?)Panasonicの2機種は驚きのXQDとSDのダブルスロットを採用してきました。

XQDカードといっても、もしかすると聞いた事がないかも知れませんね。私の知る限りスチルカメラではニコンのハイエンドモデルにしか採用例がありませんから。

しかし、Panasonicが遂に採用した事でこれから採用するカメラや機器が広がるかも知れない次世代のメモリーがXQDカードです。

最近のカメラは高画素で連写速度の早いモデルがどんどん発売されていますが、そのデーターを保存するメモリーカードの書き込み速度が遅いと、[keikou]カメラの内部メモリーからデーターが溢れてしまい連写が止まってしまいます。[/keikou]

SDカードも、どんどん速度を上げてきましたがその仕様上からやはり限界があり、現在最速のSDカードでも最近のカメラのデーターを受け止めきれなくなってきたのです。

そこで生まれたのが次世代メディアのXQDカードで、その特徴は高速性と高耐久性にあります。

この新しく高性能のXQDカードと採用機器が圧倒的の多く、多くの方がすでに持っているSDカードとのダブルスロットなら[keikou]高速性と安定性、耐久性と手に入れやすさなど全ての面を考えて今最善のメモリー環境[/keikou]だと私は考えます。

3本のレンズを同時発表

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引用元:Lマウントアライアンス公式サイト

ボディと同時に発売されるのは、50mm F1.4、24-105mm、70-200mmの3本のレンズで、50㎜単焦点レンズ以外はF値は発表されていませんが、レンズの大きさからして24-105mmがF4通し、70-200mmがF2.8通しだと思われます。

標準ズームと標準単焦点レンズは想定内でしたが、[keikou]各社がしのぎを削り高性能レンズが目白押しの70-200mmクラスの望遠ズーム[/keikou]を最初のレンズに持ってくるあたりに、私はこのシステムにかけるPanasonicの本気を感じました。

これに加えて2020年末までに先ほどのレンズを含め10本のレンズを開発するとの事。もちろん、SIGMAも既存のレンズのLマウント化に加えて新ボディの開発を発表。とうぜんライカも色々と開発しているでしょう。

この体制なら初めから十分な種類のレンズが揃い、数年後には凄いラインナップが実現されそうです!



ミラーレスカメラ技術で先行するPanasonic

G1ご存じのようにミラーレスカメラの第一号機はPanasonic製のLUMIX G1でした。

それから10年あまり、Panasonicはマイクロフォーサーズフォーマットを使ったミラーレスカメラの数々を開発し、世に送り出してきました。

その技術は高く評価され、特に動画の世界では歴代のLUMIX GHシリーズがたくさん使われています。

また、レンズも今回の「Lマウントアライアンス」で使われるLマウントを開発したLEICAと提携する事により、そのレンズ技術を磨きたくさんの銘レンズを発売してきました。

ミラーレスカメラは、ボディもレンズも一眼レフカメラとはまた違った技術が必要なのですが、一眼レフを持たないPanasonicはミラーレスカメラだけに注力して開発する事により培われた、[keikou]空間認識AFや瞳認識AFなど数々の高度な技術[/keikou]をもっています。

ですから、正直言ってミラーレスカメラの技術に関しては、現時点ではNikonとCanonより上でしょう。

ただ、上記2社には膨大なレンズ資産をもったユーザーがたくさんいて、そんなユーザーがマウントアダプターを使えば簡単にミラーレスカメラに移行できますし、何より一眼レフの2強が本気を出して開発すれば、あっという間に追いついてくるかも知れません。

ですから、競争に勝つのは簡単ではないでしょう。

でも、今回の「Lマウントアライアンス」なら上記2社や先行するSONYとも互角に渡り合える。

私はそんな風に思います。

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まとめ

この秋はNikonとCanonの新マウントとこの「Lマウントアライアンス」が相次いで誕生し、レンズ交換式カメラの主流が一眼レフカメラからミラーレスカメラに転換した年として後の世に記憶される事でしょう。

特にフルサイズセンサーを使ったミラーレスカメラは長年SONY一社が独占してきましたが(一応LEICAもありましたが)一気に選択肢が増えた事により戦国時代に突入します。

特にこれからの数年間は、覇権争いの為に激烈な戦いが繰り広げられる事でしょう。そして、数々の名機や銘レンズが誕生する!

大きく時代が転換する、そんなこれからをワクワクしながら見守っていきましょう!

もしかすると東京オリンピックのカメラブースには、NikonとCanonのレンズと並んでSONYやPanasonicのレンズも並んでいるかも知れませんね。


それではまた。

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